FXCC(エフエックスシーシー)は危ない?真実に迫る

FXCCは、難しい金融ライセンスを取得し正式に認可された海外のFX業者の1つです。
投資家から支持されている理由として、資産の管理方法や信託保全が手厚く保証されていることが挙げられます。
一方でネット上では使い勝手が悪い、危ないなどの口コミや不安な声も存在しますが、日本語サポートがないことが大きな理由となっているようです。

今回はFXCCについて、デメリットやメリット双方から詳しくご紹介します。
これから利用するか迷っている投資家の方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

FXCCとは?:キプロス金融庁のCysecライセンスを持つ海外FX業者

FXCCは、2010年に設立された外国為替証拠金取引を取り扱う海外業者です。
本拠地は国際的に金融の要となっているキプロスにあり、そのキプロスが誕生させた「CySEC」という金融ライセンスを取得しています。
顧客資金の保護のためにある信託保全についても、最大2万ユーロまで保障されます。

FXCCの基本情報
会社名 FX Central Clearing Ltd
設立 2010
資本金 非公開
本社所在地 Law Partners House、クムルハイウェイ、ポートビラ、バヌアツ

FXCCで利用できる口座は全部で3つ、いずれもECN口座(注文がFX業者を介さず直接インターバンク市場に流れる方式)となります。

口座の種類
  • ECN XL口座
  • ECNスタンダード口座
  • ECN アドバンス口座

インターネットバンクから直接注文できるので、即時発注となり約定スピードが速くなり機会損失が起きにくいです。
また無料VPSサーバーも利用できるので、約定力の面で満足できるでしょう。
本来であれば有料サービスであるVPSシステムを無料で使用できるのはメリットです。

入金方法・出金方法

入金は以下の方法に対応しています。

入金方法
  • クレジットカード
  • デビットカード(Visa、Master Card)
  • 銀行送金

クレジットカードやデビットカードの場合、通常1時間以内で入金が反映され、銀行送金の場合は2~5営業日が必要となります。
ただしリクエスト数によって反映時間が異なるので、ご注意ください。
ちなみに入金手数料はすべて無料となります。

出金方法ですが、海外送金は手数料が大きいのでおすすめしません。
各手数料は以下の通りです。

手数料
  • 海外送金:3,000円
  • クレジットカード:35円

出金にはクレジットカードを利用するのがおすすめです。
ただし、クレジットカード側でも別途手数料が発生するので合計いくらかかるか確認しておく必要があります。

FXCCは危ない?デメリットとなる口コミ

日本語サポートがない

FXCCでは、日本語のサポートがなくすべて英語表記です。
たとえば口座開設や困った時のサポートなども英語でやりとりする必要があります。
海外のFX取引業者の多くで日本語サポートがあるので、外国語に精通していない場合は使用しにくいでしょう。
一方、外国語の知識がある程度あり、問題なく利用できる投資家にとっては大きな問題にはなりにくいと言えます。

英語のサポート体制自体は24時間行っており、連絡方法も豊富(メール、電話、チャット)なので迅速に対応しています。

取引ツールがMT4のみ

取引環境は、多くの海外FXブローカーで使用されるFX取引ツール「MT4」が使用できます。
国内FX業者では導入していることが少ないので慣れておらず、豊富な機能がFX初心者には扱いづらいと感じることも。
普段から海外FXを利用しているブローカーであればデメリットになりにくいですが、普段は国内FXを利用している場合は注意が必要でしょう。

最大レバレッジが比較的低い

FXCCの場合、最大レバレッジが他の海外業者と比べると若干低めの設定です。

最大レバレッジ
  • ECN XLとECNアドバンス口座:200倍
  • ECNスタンダード口座:300倍

ちなみに海外FX業者の多くは400~500倍が普通となっています。
そのため、ハイレバレッジで取引したいトレーダーにとっては不向きの業者と言えるでしょう。

FXCCのメリット

約定が早く安定している

FXCCは、ECN口座を利用するため、約定が早い取引が期待できます。
また、早さだけではなく安定性にも期待できるNDD方式を取り入れているので公平性も安心です。
NDD方式とは、投資家とインターバンクが直接取引できる方式で、取引自体にも透明性があり安心して利用できるでしょう。主に海外FX業者で採用されている取引方式です。

信頼性の高いライセンスを所有

FXCCは、信託保全制度を導入しているFX業者です。
信託保全とは、FX会社が破たんした時にお客様預けていたお金を守る制度のことです。
この制度を導入しているFX業者は少なく、中でもFXCCが登録しているCySECは特に信頼度が高いライセンスです。
FXCCでは、2万ユーロ(約2億円)まで保証されているので安心して利用できます。
海外FXを利用する上で、しっかりとライセンスを取得して実績をつくっているFXCCは利用する上で安心できる業者でしょう。

またゼロカットシステムを採用している点も評価できます。
トレードによる損失が膨らみ借金が出た場合も、生じた借金についてはFXCCが保証してくれるので安心です。

スキャルピングを利用する取引が可能

スキャルピングとは、数秒~数分の短時間で何度も売買を繰り返して利益を出すトレード法のことです。

スキャルピング自体、サーバーに負担がかかるなどの理由から利用を制限されていることが多いですが、FXCCでは禁止されていません。
そのため、FXCCの最大300倍という少ないレバレッジでも大きな利益を手に入れることが可能です。
つまり、少ない額で取引回数を増やす短期売買派のトレーダーにはお得な海外口座となります。

証拠金が一定額以内なら取引手数料が無料

FXCCはスプレッドがなく、かつ証拠金が一定額以内なら取引手数料が無料となります。
つまり、少額取引であればコスト0で取引できるということです。
少額取引コストだけで考えた場合、これほどコストが安い業者はあまり存在しないでしょう。

具体的な手数料については、口座によって異なります。

ECN XL口座

証拠金が1万$以下ならば取引手数料が無料となり、超える場合は往復0.6pips(0.06円)かかる。

ECNスタンダード口座・ECNアドバンス口座

証拠金にかかわらず手数料が必要。
ECNスタンダード口座は往復1.5pips(0.15円)、ECNアドバンス口座は往復0.8pips(0.08円)かかる。

そのため、取引手数料の恩恵を受けたい場合は、ECN XL口座を利用すると良いでしょう。

まとめ:FXCCは利用する価値がある海外FX業者

FXCCは、ライセンスの信頼性の高さや約定のスピードや安定性から利用する価値のあるFX業者の1つと言えます。
最後に、FXCCのメリットとデメリットをそれぞれまとめるので参考にしてみてくださいね。

メリット
  • ライセンスの信頼性:Cysecのライセンスを所有している
  • スキャルピングが利用しやすい:初期資金が少なくても大きな儲けを得る可能性も
  • 取引コストが安い:スプレッドがないことや、証拠金が一定額なら取引手数料が無料に
デメリット
  • 日本語でのサポートがない

英語のみでしかサポートしていないこともあり、日本では知られていないFXCC。
ですが英語の知識があり、取引コスト重視で短期取引がメインのトレーダーにとってはおすすめできる企業です。
海外FX業者はいくつもあるので、自分に合うFX業者を見つけると良いでしょう。